本日は、エアコン洗浄に関する情報をお届けいたします。エアコン洗浄の市場規模は、家庭用エアコンと業務用エアコン（パッケージタイプ）をあわせた総市場規模が、約１兆円とも言われています。

エアコン洗浄の重要性と効果

室内で発生する汚れ、外部から流入する汚れがエアコン内部に付着しています。このまま放置しておくと…

• 健康への悪影響
• 悪臭・騒音
• 冷房効率の低下
• 電気料金の上昇

が、考えられます。

エアコン洗浄のメリット

メリットとしては、次の改善や効果が見られます。

• 空気環境の改善
• カビ・雑菌・ダニの除去
• 悪臭除去、消臭効果
• 機能回復・保持
• 粉塵・油煙による風量阻害の解消
• 湿気・水漏れの防止
• 省エネ節電効果

エアコンから検出された菌例

酵母菌類（腐敗による中毒症状を起こす）、フラボバクテリウム属（新生児の髄膜炎・肺血症の原因）、バチルス属（セレウス菌は毒素型食中毒菌、サプチルスは熱抵抗菌）、オーレオバシディウム属（皮膚病の原因）、フォーマ属（吐息やアレルギー性肺炎の原因）、クラドスポリウム（アレルゲンとなることがある）

エアコンの種類

1. 天井カセット型…事務所や店舗で最も普及している形態のエアコン。天井部分に埋め込まれる形で設置されていることから天井埋込型とも呼ばれる。正方形やパネル部分のみが天井に見える。中央部のグリルから室内の空気を吸い込み、熱交換機を通して、外部の吹き出し口から冷却した空気を拭きだすしくみとなっている。
2. 天吊り型
3. 壁掛け型…一般家庭に最も普及しているタイプのエアコン。天カセ型や天吊り型が空気を吸い込んでから冷やすのに対し、壁掛け型は上側の熱交換機で空気を冷やした後、下側の吹き出し口から吹き出します。壁掛け型エアコンは家庭用の１馬力クラスのもので幅80～90ｃｍ位だが、店舗・事務所用の2～3馬力クラスのもので幅120～150ｃｍ位のものもあります。
4. 床置き型…床に直置きするタイプのエアコン。床に置くのでスペースを取られるが、サービス面では作業性が良く、洗浄も楽。ホテルの客室やマンションなどでみられる小型のものから20馬力以上の大型のものまであります。

エアコン洗浄の概要

1. 事前点検
2. 作業段取り
3. 床面・壁面養生
4. 前面パネル洗浄
5. 電装部防水
6. 洗浄前の処理
7. シート取り付け金具の取り付け
8. 洗浄シート装着
9. ドレン受け設置
10. 洗浄液調合
11. 洗浄
12. 水洗い
13. 洗浄シート除去
14. 防臭・防カビ処理
15. 電装部養生取り外し
16. 仕上げ
17. エアコン取り付け・点検
18. 後片付け

経済産業省からの呼びかけ

エアコン内部には電源配線や電源基盤等の電装部品があるため、洗浄液などの導電性の液体が電装部分に付着すると、トラッキング現象が生じて異常発熱します。最悪の場合は、発煙・発火事故につながる恐れがあります！（トラッキング現象とは、蓄積されたホコリが湿気を帯びた場合に漏電し、経時と共に沿面放電の後、炭化部から発火する現象）

ＮＩＴＥ(独立行政法人製品評価技術基盤機構）に寄せられた、平成21年度～平成25年度発生したエアコン事故の中で「洗浄液や結露水の液体が機器内部に付着してトラッキング現象が発生した」が35件発生しています。そのうち、製品本体だけでなく、周囲の製品や建物などにも影響を及ぼす拡大被害が18件、製品破損が17件発生しています。